カテ針の詳細
2009年 01月 30日
先日の日記のコメントにてロベルタスカルさんにお褒めを頂きましたので,この針を仔細に見てみたいと思います。
割と出来の良い針ではありますが,そりゃ右の針には袴も剣先も敵いませんよ。
雲泥の差ですから比較しないで下さいね。
これは比較する対象が違いすぎますんで,あくまでも参考です(笑)
大陸の工房に,このような要望はどれだけ説明しても理解してくれませんし,スキルも備わっておりませんので念のため(笑)
今回ミニッツトラック(外周円)の内径に剣先を合わせるように長さを指定しました。
通常プレスや焼きに因り生じる誤差を吸収する為0.1mm程度短くするのが良いと思われます。
文字盤は針穴・外周・ケージ穴の3点から足位置を決めている為,どうしても僅かに寸法的個体差が生じます。
それはムーヴの針ホゾが文字盤針穴の中心に来ていても,ミニッツトラックが同一芯であるとは限らないという事です。ミニッツトラックから寸法出しすればこのような現象は起きませんが,それは現実的に難しい事です。
そのような理由から当初0.1mm短くしようと考えておりましたが,今回は冒険して敢えてぴったりにしました。
その理由ですが,出来上がった針で試してみないと何とも言えないのですが,この0.1mm分をこれと同じような剣先を目指してみようかと企んでいるからです(笑)
細目のオイルストーンで研磨したいと考えています。
かなり無謀な挑戦かもしれません。(場合によっては止めときます)
では次に針の立体感についてですが,大陸の立体感はドルフィンハンドなどで中央に分水嶺を設けた物を除けば,ほぼ皆無と言っても過言ではありません。
以前ご紹介したブレゲ針では,裏からブレーキをかけたように立体感を出していました。
袴やブレゲのりんごの部分にまで折り目を入れなくても・・・・なんて思いますが,これでもかなり質感は良くなっていたように思います。
今回の針は,これ程押えてはありませんが,裏から見ると中心部に罫書線のようなものが見えますので,もしかすると少し押してあるのかもしれません。
単なるプレス癖かもしれませんが,表面に若干rがついているように見えるかと思います。
(解りやすいようにメッキの方を写しております)
工法の問題なのかも知れませんが,ブルースチールの方が角が落ちています。
逆にメッキの方はシャープです。
これも手持ちの時計に合わせてみました(笑)
問題点はブルースチールの僅かな発錆です。
大陸の針工房のブルースチールは,どの工房の物も必ず錆が出ています。
焼き斑か,酸化膜が薄いのか,ちょっとした傷がそうなっているのか,原因は不明です。
尤も顕微鏡やキズミなどで見ないと解らないレベルですが,少々気になります。
とは言え古い懐中時計などは標準装備ですから,気になるほどではありません。
現在のところこのような印象ですが,これまでの中華針の中では相当レベルの高い針であろうかと思います。後は早くできるのを祈るのみです(笑)
割と出来の良い針ではありますが,そりゃ右の針には袴も剣先も敵いませんよ。
雲泥の差ですから比較しないで下さいね。
これは比較する対象が違いすぎますんで,あくまでも参考です(笑)
大陸の工房に,このような要望はどれだけ説明しても理解してくれませんし,スキルも備わっておりませんので念のため(笑)
今回ミニッツトラック(外周円)の内径に剣先を合わせるように長さを指定しました。
通常プレスや焼きに因り生じる誤差を吸収する為0.1mm程度短くするのが良いと思われます。
文字盤は針穴・外周・ケージ穴の3点から足位置を決めている為,どうしても僅かに寸法的個体差が生じます。
それはムーヴの針ホゾが文字盤針穴の中心に来ていても,ミニッツトラックが同一芯であるとは限らないという事です。ミニッツトラックから寸法出しすればこのような現象は起きませんが,それは現実的に難しい事です。
そのような理由から当初0.1mm短くしようと考えておりましたが,今回は冒険して敢えてぴったりにしました。
その理由ですが,出来上がった針で試してみないと何とも言えないのですが,この0.1mm分をこれと同じような剣先を目指してみようかと企んでいるからです(笑)
細目のオイルストーンで研磨したいと考えています。
かなり無謀な挑戦かもしれません。(場合によっては止めときます)
では次に針の立体感についてですが,大陸の立体感はドルフィンハンドなどで中央に分水嶺を設けた物を除けば,ほぼ皆無と言っても過言ではありません。
以前ご紹介したブレゲ針では,裏からブレーキをかけたように立体感を出していました。
袴やブレゲのりんごの部分にまで折り目を入れなくても・・・・なんて思いますが,これでもかなり質感は良くなっていたように思います。
今回の針は,これ程押えてはありませんが,裏から見ると中心部に罫書線のようなものが見えますので,もしかすると少し押してあるのかもしれません。
単なるプレス癖かもしれませんが,表面に若干rがついているように見えるかと思います。
工法の問題なのかも知れませんが,ブルースチールの方が角が落ちています。
逆にメッキの方はシャープです。
これも手持ちの時計に合わせてみました(笑)
問題点はブルースチールの僅かな発錆です。
大陸の針工房のブルースチールは,どの工房の物も必ず錆が出ています。
焼き斑か,酸化膜が薄いのか,ちょっとした傷がそうなっているのか,原因は不明です。
尤も顕微鏡やキズミなどで見ないと解らないレベルですが,少々気になります。
とは言え古い懐中時計などは標準装備ですから,気になるほどではありません。
現在のところこのような印象ですが,これまでの中華針の中では相当レベルの高い針であろうかと思います。後は早くできるのを祈るのみです(笑)
by mac-ai
| 2009-01-30 19:44